2013年2月
いじめ
 幼児期のいじめ

●保育園でのいじめ
時代と共に悪質化し、低年齢化しつつある「いじめ」。「うちの子がいじめられている?」「まさか、うちの子がいじめっ子?」と心配されている方もいるかもしれませんね。
保育園で子どもが口にする「いじめられた」という言葉の中には、それ程悪質なものは見受けられません。しかし、一人の子をターゲットに「いじめ」のような行動をするいじめっ子がいます。こうしたいじめる子の原因について考えてみました。
子どもはいつも家族の中で、みんなとのスキンシップを望んでいます。けれども、保護者が忙しくて、子どもが思うようにかまってくれない。それで、いつでもお母さんは側にいて、お母さんに庇護されて楽しそうにしている子を「いいなぁ」「うらやましい」と見ています。それが積もって欲求不満となり、いじめるという気持ちはなくても、ちょっとしたきっかけで叩いてみると泣き出すといったケースが、だんだんと大きくなっていじめに発展するといった場合が多くあります。

●子どもへの対応を見直して
子どもが他の子をいじめている、いじわるしていると感じた場合は、ぜひ子どもの欲求不満を緩和するように、5分でもスキンシップを増やしてあげてください。ぎゅっと抱きしめる、目を見て話を聞く、手をつないで散歩するなど、できることから子どもの気持ちに寄り添っていきましょう。
また、子どもがいじめられていると感じた場合は、子どもに対して必要以上に手をかけすぎていないか、ちょっと思い返してみましょう。しかし、子どもを突き放すのでなく、「いじめられた」という子どもの訴えにはきちんと対応し、フォローしていきましょう。
幼児期の小さないじめの最初の内に原因を追及して、解決していきたいものです。

真覚寺保育園 園長 河原善雄

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