2012年10月
排泄
 夜尿症(おねしょ)

●おねしょを叱らないで
「おはよう」と、お子さんが機嫌良く目覚めた朝は、保護者の方もうれしく感じますね。でも、おねしょをしているのを発見すると「また、おねしょして!」と、怒ってしまうという方も多いでしょう。3・4歳くらいまでは、みんながそうだから仕方がないと思っていても、年齢が上がるにつれて保護者の負担とあせりが出ていませんか? 「もうすぐ小学生なのに、まだおねしょしている・・・」と不安になっているお母さん、心配はいりません。6歳児でもたまにおねしょをしてしまう子どもは少なくないのです。

小さな子どもにも自尊心があります。他の兄弟の前で「おねしょして!」と、叱られるのは恥ずかしいことであり、心が傷ついてしまいます。年齢が上がるにつれて、おねしょをしたお子さんへのフォローが必要です。兄弟達におねしょがばれていても、「おねしょじゃなく、お水をこぼしたんやね」などと、かばってあげてください。
「おねしょをしてはいけない」とプレッシャーを与えると、よけいにおねしょをしてしまうことがあります。お子さんだって、おねしょはしたくないのですから、「いつかはしなくなる」と大らかな気持ちで見守り、お子さんに安心感を与えてあげましょう。
おねしょは悪いことではなく、ほとんどが機能的な問題のため、成長するにつれ自然となくなります。ただし、病気が原因の場合もありますので、あまりに頻繁な場合は専門医に相談してみましょう。

永興小金塚保育園 園長 須永博子

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