2012年9月
心の発達
 1歳児の心

●1歳児のかんしゃくの原因
毎日、1歳児の子ども達と一緒に過ごしていると、「聞き分けの良い子」と「言い出したらきかない子」の二通りのお子さんがいることに気づきます。その内の「言い出したらきかない子」についてお話したいと思います。
1歳という年齢のお子さんは言葉が十分に話せないので、自分の感情や伝えたいことを体で訴えます。それが泣いたり、かんしゃくを起こしたりすることにつながります。私達大人は「泣いて訴えている原因は何?」と、努力して考えることが大切です。
お子さんは、それがほんの小さな理由であっても、要求が聞き入れられるまで泣き続け、気持ちを静めようとしません。そんな時は、ぎゅっと抱きしめてあげてください。そして、なぜ子どもの要求を受け入れないのか、「こうこう、こういう訳だからけないのよ」と、言って聞かせましょう。

●保護者の態度によって子どもの態度が変わる
良い事でも悪い事でも、この子はまだ小さいから理解できないだろうと思い、すべて聞いてしまう「甘い保護者」。反対に、大人の解釈で頭ごなしに怒ってしまう「厳しい保護者」。
どちらの保護者の様子も子どもはよく観察し、「甘い保護者」には、いつもぐずぐず甘え、「厳しい保護者」には、いつもピリピリしている・・・となりがちです。
いつも優しい保護者であると同時に、いけない事はいけないと教えられる毅然とした態度を持ちたいものです。
でも、保護者を手こずらせるお子さんほど、大きくなってからとても良い子になる場合が多いのですよ。
「お父さん、お母さん、がんばって!」
声を大にして応援しています。

永興保育園 園長 後藤良博

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