2012年7月
生活
 一日のスタートを気持ち良く

●朝起きても、脳は目覚めていない!?
一日を快適に気持ち良く過ごすには、朝のはじまりの時間がとても大事だということをご存知ですか?
最近の子ども達は、朝から大きなあくびをしたり、ぼんやりしていることがとても多いのです。子ども達は気持ちの良いスタートをきっているのでしょうか。
それでは朝の風景をちょっと振り返ってみてください。みなさんのご家庭では「早く着替えて」「早くご飯を食べて」「早く歯をみがいて」「早く、早く」と、子ども達をせかしていませんか。
朝、目が覚めても脳はすぐには目覚めません。脳が働き出すのは起きてから2時間程たってからと言われています。ですから、起きたばっかりの子どもに「早く、早く」とせかしても、動けないのは当たり前なのです。登園してもぼんやりしている子、遊べない子は、まだ脳が目覚めていない場合が多いのです。
「快眠、快食、快便」という言葉があります。登園する1時間半〜2時間前には起床し、家族とゆったり朝ご飯を食べ、トイレに座って排便する・・・こうして一日をスタートした子どもは、登園と同時にお友達との遊びがはじまり、あらゆるものを吸収しながら、心も体も大きく育っていくのです。

●本当の子どものための生活習慣を考える
早起きする時に気をつけたいのは、寝不足にならないこと。「寝る子は育つ」の言葉通り、子どもの発達には十分な睡眠と休養が必要です。夜更かししないで寝る時間を決めて、ぐっすり眠り、朝は気持ち良く起きるという習慣をしっかりつけていきましょう。
「早く、早く」と子どもをせかすだけでは、しつけとは言えません。親にとって都合の良いことが、子どもにとっても良いことだとは決して言えないのです。
忙しい毎日、ついつい大人中心の生活になりがちですが、子どもにとって何が良いことなのか、何が必要なのかを考え、子どもにとって良い生活習慣が築いていけるようにしていきましょう。
気持ちの良い朝を迎え、楽しい一日を過ごす・・・そうした一日一日の積み重ねが充実した人生へと繋がっていくことでしょう。

ゆりかご保育園 園長 川島晋海

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