●子どもの夜更かしは心の健康に影響
子どもの生活の夜更かし傾向が進み、落ち込み、イライラ、キレる、怒りだすなど、心や体のバランスが乱れています。実際に、子どもの中には、生活リズムの乱れの為に、ストレスがかかり、夜尿症やぜんそくの発作を起こす、免疫力が落ちる、肥満になり生活習慣病の予備軍になっている子もいるそうです。
*睡眠中に行われている事
@脳と体の休息
昼間活発に動く為には夜に纏まって脳と体を休めることが必要です。十分に休息がとれていないと昼間の脳の動きも鈍くなってしまいます。
また、昼間の運動量が少なくなるとセロトニンという、脳内の神経系のバランスを取る為の物質の分泌量が減り、精神不安定を引き起こす可能性が指摘されます。
Aメラトニンの分泌
眠気を覚まし、酸素の毒素から体を守るホルモンがメラトニンです。将来の老化やがん化を抑制したり、性的早熟を抑える作用があります。睡眠中に分泌されます。このホルモンは光が当たると分泌が減る特徴があるので、夜は暗い部屋で寝て分泌を心がけて下さい。
B成長ホルモンの分泌
成長ホルモンがもっとも活発に分泌されるのは深夜24時前後の熟睡中。睡眠の深さと成長ホルモンの濃度は比例すると言われています。
C記憶の整理・定着
昼間あった事や学んだ事を脳は夜中睡眠中に「これは覚えたほうが良い」「これはどうでもいい」と整理しています。こうして、必要なことを記憶として定着させます。
*子どもに夜更かしさせない為のポイント
@朝、日光で部屋を明るくする。
Aよくかんで、朝ごはんを食べる。
B昼間たっぷり活動する。
C昼寝は3時過ぎには切り上げる。
D寝る時は本を読み聞かせるなど、儀式を作っておく。
E早寝から始めるより、早起きから始める。
乳幼児期は脳の発達に大切な時期です。生後4ヶ月位までに、昼起きて夜寝るという睡眠、覚醒のリズムを親が作っていく必要があります。健やかな成長の為にも、出来そうな事から試してみて、ご家庭にあった睡眠習慣を築き上げて下さい。
●親子の会話の大切さ
親子の信頼関係を築くには、コミュニケーションが大切な役割を果たします。子どもと目線を合わせ、目を見て話し、相槌を打ちながら聞いて話を遮らない様にすると、聞いてもらえているという安心感がうまれます。
忙しくて、じっくり話が聞けない時は「あとで聞くからね」と、子どもが傷つかない様に声を掛け、「ごめんね、さっきの話は何だったの?」と、ゆっくり話を聞いてあげて下さい。
食事の時なども、テレビを見るのではなく、今日一日あった出来事などを会話しながら、食事を摂るのもコミュニケーションの一つです。
一緒にお風呂に入ったり、子どもを寝かしつける時間は、子どもにとって、お母さんやお父さんと二人だけになる特別な時間です。
「明日も頑張ろうね」「今日はこんなことしたんだね」など、話をしていると安心して眠りにつくことが出来ます。
忙しい日々の中でも、ほんの少し、子どもと向き合う時間を作り、親子で過ごす時間を楽しみましょう。
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