2011年7月
発達
 0歳児の特徴

●0歳児の驚くばかりの成長
誕生してから1歳を迎えるまでの赤ちゃんは、驚くような成長を見せます。これほどの成長をとげる事は、一生の間でこの時期だけです。出産時と満1歳児では、身長は約1.5倍、体重は約3倍にもなります。そして、ついこの間までただミルクを飲んで寝ているだけだった赤ちゃんが、1歳のお誕生日の頃には、「ブーブー」「ワンワン」などの簡単な単語が出るようになります。わずか1年の間にこれだけ成長をするのですから、この時期の育ち方はその子に大きな影響を与えることになります。

●体の成長
0歳児の育て方の基本は、まずは体を作ることです。たっぷりミルクを飲ませる。栄養のある離乳食を与える、お腹をこわさないようにすることが大切です。ベビーマッサージやベビーヨガ、赤ちゃん体操などで体を動かすことで、ミルクをよく飲み、ぐっすりとよく眠ることができます。 「寝る子は育つ」と言うように、赤ちゃんにとって睡眠はとても重要です。暗いところで静かにゆっくり休ませるようにしましょう。
最近は大人の都合に合わせた、夜型生活の子どもが増えてきていますが、大切な子どもの睡眠リズムを妨げないように注意しましょう。

●心の成長
できるだけ一緒にふれあい、遊んであげましょう。何も要求しないからと、放っておかないように気をつけましょう。保護者が関わっていくことで、喜び、甘えるなどの情緒が育ちます。この時期に親子の関わりが少ないと、情緒不安定になることが多く、1〜2歳になった時に、お友達を噛む、落ち着きが無く異常に動き回る、笑顔が少なく表情が乏しいなどの問題が出てきます。
保護者の優しい語りかけ、にこやかな笑顔は、0歳児の赤ちゃんにとってかけがえのないものです。子育てという事がどんなに大切な事かを忘れずに、お子さんとのふれあいをお楽しみください。


大宅保育園 園長 山手重信

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