2011年2月
個性
 その子をそのまま受け止めて

●子どもへの願いと他人との比較
毎日、お子さんと一緒に生活しているお母さん、子育てって本当に大変ですよね。「子どもらしく、のびのび育って欲しい」「何でも自分で言える子になって欲しい」「挨拶のきちんとできる子に育って欲しい」など、いろいろな想いをもって、またそう願って毎日奮戦していることと思います。
ところが、お子さんはなかなか親の思い通りにはなってくれないでしょう?
思い通りにいかないと、「どうしてうちの子は・・・」とか「○○さんの○○ちゃんは、あんなこともできるのに、この子はまだできないの」とか「○○ちゃんは、あんなにいっぱいおしゃべりしているのに、この子はあんあまりしゃべらない。大丈夫なのだろうか」と、ついつい他の子と比べて心配しているのではありませんか。
そして、お母さん自身が不安になったり、イライラしたり、子育てに自信をなくしたりしているのではないでしょうか。

●みんな違って当たり前
一口に子どもと言っても十人十色。生まれてから今まで、育ってきた環境がみんな違います。一人っ子もいれば兄弟の中で揉まれて育った子もいるし、最初の子と末っ子ではまた違う。それにお父さんやお母さん、まわりの大人達の性格の違いもあるでしょう?
様々な環境の中で子ども達は大きくなるのだから、みんな違っているのが当たり前なのですよ。「どうしてうちの子は・・・」と思う前に、「こんな楽しい一面があったのか」「こんなことができるようになって、大きくなったんだな」と思えるように、ちょっと気持ちを切り替えてお子さんと接してみてください。きっと我が子の素敵なところが見えてきて「子育てって楽しい」に変わっていくと思いますよ。
その子には、その子の育ち方があるのです。そこを受け入れてあげるのがとても大切。まわりの様子も気になるでしょうが、あせらず急がず、かわいいお子さんのありのままの姿をゆっくりと見つめてあげてください。今まで言えなかったことが、いっぱい見えてきますよ。すると、愛しさも増し、親子の絆も深まるでしょう。

ゆりかご保育園 園長 川島晋海

  戻る