2010年12月
ふれあい
 親子のコミュニケーションの大切さ

●家族一緒の食事を大切に
朝食を摂らない子どもが増えています。生活習慣病につながる食生活の偏りも問題ですが、食生活は体の健康だけでなく、心の成長にも深くかかわっています。一緒に囲む楽しい食卓や、家族が作った食事は、愛情を子どもに伝え、そこでの満足感・信頼感は子どもの心を明るく強いものにしていきます。また、家族一緒の食事は、家族のコミュニケーションの場でもあります。日常の出来事や友達の事等を語り合い、
問題行動のサインを早期に発見する上でも役立ちます。

●日常生活の中でスキンシップ
子どもとのスキンシップをとらなきゃ!!なんて、焦らなくても日常生活の中で自然な形でスキンシップがとれるはずです。朝・夜の歯磨き、お子さんと一緒にしていますか?
一緒に向かいあって歯磨きすると自然と笑顔になりますよね。しっかり磨いた後は仕上げ磨きをしてあげてください。膝の上に寝転がせてあげるとリラックスします。
また、車の多い場所やスーパー等の買い物先では必ず手をひいてあげましょう。手をつなぐだけでも立派なスキンシップの一つです。家事などが一段落した時間には膝の上で絵本を読み聞かせをしてあげましょう。たとえ上手に読めなくても親の声で本を読んであげることで子どもの心はリラックスします。
そして、いくつになっても、言葉でコミュニケーションができるようになってきたとしても、自分の気持ちのすべてを伝えられるわけではありません。不安な時はママやパパに抱っこされて甘えたいし、自分が愛されている事を確信したいのです。自立させようと無理に早く突き放すのではなく、根気よく子どもの気持ちにつきあってあげましょう。自分のどんな感情も受け止めてもらえる安心感の中で、エネルギーとなる勇気が生まれます。

●みんなで仲良く子育てをしよう
核家族化や近所との関係の希薄化が進み、相談できる人がいないという問題が増えています。一人で悩む前にまず誰かに相談を!! お母さんが子育てで孤立化するのではなく、子育ての喜びや楽しさが感じられるように、各地域の子育てステーションを活用したり、未就園児の遊び場開放へ足を運んだりと、親子でふれあう楽しさを味わい、相談してみたりするのもよいでしょう。誰かに話を聞いてもらうだけでもずいぶん心が軽くなることもあるはずです。
自分達だけで子育てをしようと頑張りすぎず、周りの人たちにも心をつなぎながら、育ちあっていくことの大切さを感じましょう。

せいしん幼児園 園長 城戸信一
第二せいしん幼児園 園長 城戸京子

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