●集団の中で身につくこと
子どもは保護者や家族の中で育つと共に、同じ年齢や年下、年上など、色々な年齢の集団の中で育つことが重要な意味を持っています。
0〜2歳のまだはっきりと会話のできない乳児でも、お友達同士で何か言葉を交わしながら、キャーキャーと声をあげて楽しそうに遊ぶ姿を見かけます。また、小さいなりにお友達の靴を揃えてあげたり、泣いている子になぐさめの声をかけ手をかしてあげたりと、子ども同士で心が通じ合い、友達の温かい心を感じているようです
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遊びや様々な活動を経験する幼児になれば、集団でのごっこ遊び、ままごと遊びなどで、お父さん役、お母さん役、赤ちゃん役などの役割が子ども達の中で決まり、そばで見ていて微笑ましく感じます。
鬼ごっこでは、思いっきり走り回って友達を追いかけ、ルールや子ども達の約束事を身につけていきます。そして時には、約束を忘れて自分中心になり、けんかがはじまることもあります。悔し泣きする子、あやまる子、仲裁役になる子…と、けんかを通して自分以外の友達の思いを知り、成長していきます。
また、制作活動などでは子ども同士で協力しあい、素晴らしい作品を作り上げ、達成感・充実感を味わい、協力する楽しさを知っていきます。
●色々な年齢の子とふれあう
このように集団の中で生活し、幼い時から友達との関わりを経験することで、思いやりや我慢、努力や協調する大切さなどを身につけていくことができます。これは、大人との関わりだけでは育みにくいものです。
当園では、同年齢によるクラス分けだけでなく、異年齢がふれあう縦割り保育も導入しています。色々な年齢の子ども達と楽しく遊ぶことで、社会性と人格形成の基礎が身につきます。兄弟が少なく、周辺の子ども集団が少なくなっている今、できる限り友達集団と関わる機会を大切にしたいものです。
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