20110年6月
いたずら
 いたずらを見守って

●いたずらにどう対応する?
やっと歩き始めることができて、周りの色々な物に興味を持った頃のお子様は、「何があるのかな?」「これは何だろう?」「僕にできるのかな?」という気持ちで一杯なのではないでしょうか。お子様の「いたずら」が始まるのもちょうどこの頃です。お母様方にとっては、楽しくつきあっていられるお子様のいたずらも、忙しい時や何か都合が悪い時には、ついつい困りものになると思いますが・・・。
指先の発達が進むにつれ、手当たり次第に掴んでみようとするお子様には目が離せません。お子様に触られて困る物や誤って口に入れると危ない物を大人は管理していかなければなりませんが、かといってお子様の周りには「何もない」といった状況をつくるのはどうかと思います。お子様が触っていい物や好きなようにして遊べる物を手の届く所に置いてあげてください。

●乳児期のいたずらは遊びのひとつ
例えば、破ったり、丸めたり、自由に遊べる新聞紙は、お子様にとってはマジックペーパーなのです。破る時のビリッという音と感触を楽しめたり、ちぎった紙が小さくなったり、細長くなったりして形の変化がおもしろかったりと、色々な遊び方があるようです。大切な紙をクシャクシャにされると「あ〜!!」と大声を出したくなるお子様の活動も、新聞紙であれば「遊び」になるわけですよね。

後片づけが大変だなぁと思われるかもしれませんが、子どもは「物を詰める」という動作も好きな遊びのひとつなので、ゴミ箱を指して、「ぽーい」とか、「お口にモグモグ」と見立てるような言葉かけをすると、次から次へと入れてくれるものです。
遊びの意味が多く含まれている乳児期のいたずらには、大人が見過ごしているような「あっ」という発見や指先の発達、物を知るというきっかけをつくってくれるのです。ですから、「ママ!いたずらしたい僕の気持ちをわかってね」というお子様の声に気付いてあげてくださいね。

衣笠保育園 園長 杉本五十洋

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