2010年5月
保育園
 保育園の一日

●一日のはじまりは挨拶から
新年度が始まって、ひと月が経とうとしています。今年入園されたご家庭では、保育園でどんなことを学び、どのようにして一日を過ごしているのか気になることでしょう。
まず「おはようございます」と、保育士が朝の挨拶をかける事から一日がはじまります。お子さんは保護者の方の横でうつむいたり、大きな声で挨拶を返してくれたり、保育士や保護者の方に返事を促されたりと反応は様々ですが、保育士はお子さんの機嫌や状態をしっかりと受けとめます。
挨拶は「どうぞ。ありがとう」の言葉と共に、社会の一員として特に大切な事ですので、とても大事にしています。また、自分のカバンや持ち物の整理整頓も、保護者の方と一緒にしたり、保育士に教えてもらったりしながら、一人でする事を徐々に身につけていきます。
朝の集いでは、保育士から社会の種々な出来事やお話を聞き、心を豊かにし、お友達と言葉を交わし、一日を楽しく過ごす事に胸をふくらませます。

●遊びやたくさんの経験から多くを学ぶ
自由遊びの時間は、室内で本を読んだり、ごっこ遊びをしたり、外でボールや鉄棒、鬼ごっこでダイナミックに遊んだり、花や小鳥に水やエサを与えたり、弟や妹の手を引いたり、保育士にまつわったり、年齢の大きな子も小さな子も、障害のあるお友達も一緒に交じり合い、思い思いに自分が中心になって楽しんでいます。
そんな友だちとの関わりの中で、仲良くしたり、時にはケンカをしながら、社会のルールなどたくさんのことを学んでいきます。
設定保育では、野山を駆けめぐったり、跳び箱やサッカー、体操をして体力作りに励み、楽器演奏や人形劇観劇、絵を描いたり、造形を楽しんだり、生き物を育てたり・・・と、年齢によって様々な経験をしていきます。保育士は、毎日計画的に色々と工夫をし、お子さんと向き合い、どの子の目もいきいきと輝けるように心をくだいています。
食事や昼寝の時間は、身体を休めるのと同時に、体力のエネルギー源を培う大切な時間です。昼食時は、給食でもお弁当でも、偏食していで食べる事や感謝心やマナーを知り、楽しく過ごします。

お子さんは褒められたり、励まされたりして、成長していきますので、お子さんの育つ芽を伸ばすような環境づくりをし、同時に安全に過ごせるように細かく配慮し、生活にリズムを持たせながら、時には優しく、時には厳しく接しています。
お子さんが園でどんなことをしたのか、何を感じたのかを、ご家庭でじっくり聞いてあげてくださいね。

春日野園 園長 澤井清子

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