2008年12月
褒め方、叱り方
 はっきりと意思表示をする

●忙しい時期、子育てに疲れていませんか?
年末年始の慌ただしいこの時期、改めて子育てのしんどさ、辛さ、大変さを痛感されているのではないでしょうか。来年こそは、豊かな気持ちで子どもに向き合おうと思いながらも、子ども達のバイタリティあふれる行動に、ついつい叱ってばかりいませんか?
子どもは日々成長し、逞しく育っていきます。子育てに疲れ、落ち込み、悩みをひきずったりせず、母の力、強さで、あるがままを受け入れ、この一瞬の子育ての時期を楽しみながら、子どもと共に歩んでいきましょう。

●甘えに負けず、はっきりとした意思を伝える
保護者の皆さんからよく、上手な褒め方、叱り方を知りたいと相談を受けます。どちらかというと叱る事は簡単です。危険が伴う時、どうしても子どもに伝えたいと思う時は、はっきりとした意思表示が必要です。しかし、子どもは保護者の心を読みとり、保護者の愛情を上手に甘えにすり替える術を備えています。子どもにしっかりと伝えなければいけないことがある時は、決してこの甘えに負けない態度が必要です。愛情と甘えを一緒にしない心の強さを持ち、子どもが理解できるまではっきりと思いを伝えてください。子どもに対する真っ直ぐな愛情を持っていれば、子どもは保護者の願いにそっていってくれることでしょう。

●忙しくても、子どもを褒めるゆとりを持つ
毎日叱ってばかりで、褒める事が少ないという方も多いことでしょう。しかし、褒めることはとても大切です。褒めてもらうことで力がわき、やる気が出てきます。どんな些細な事でも、子どもの努力を認め、何かをし終えたら間髪を入れずに褒めてあげてください。褒める時は、言葉だけでなく、抱きしめたり、頭をなでたりといったスキンシップをしながら、オーバーなくらい褒めてあげましょう。そのためにも、保護者の皆さんが心豊かでゆとりある気持ちを持つ事が大切です。いくら忙しくても、イライラばかりせず、子どもを褒めるゆとりを持つように心がけましょう。

永興小金塚保育園 園長 後藤典生

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