●結果でなく、学ぶ楽しさを味わわせること
幼児の頃から塾通いをしているお子さんが増えてきました。子どものためにと保護者の方が一所懸命になり、ついつい目先の結果だけにとらわれているように感じます。他の子どもに遅れないようにと「勉強しなさい。いい点数をとりなさい」と我が子を駆り立てている方、遅い時間まで塾に通い、詰め込み教育で子どもに加重負担を背負わせている方が多いのではないでしょうか。
早期教育は決して悪いことではありません。実際、当園でも文字や数、英語などを取り入れています。しかし、子ども達に学ばさせる上で大切なことは、結果だけを見るのではなく、学ぶ楽しさを味わわせること、知識を身につけることでより興味を広げさせることです。
●本当に子どもにとって必要なことを考える
では、早期教育以前に、子どもたちには何が必要なのでしょうか。
子どもが育つ道筋の中で何が大切なのか…。読み書きはもちろん重要ですが、まず幼児期に身につけておかなければいけないことは基本的生活習慣やマナーです。挨拶をきちんとする、礼儀を守る、感謝しながら食事をする…などは、大人になって自然に身につくことではなく、勉強することよりも先に幼児期に習慣づけておかなければならないことです。先入観なしに実際に色々な人やものとふれあい体験し、感受性を養う時期です。
●絵本の読み聞かせで心を育む
子どもの将来を考えるのならば、保護者があれこれと口出しや手出しをするのでなく、子どものやる気を尊重し、結果の善し悪しでなく、がんばってやりとげることに意味があることを教えていって欲しいと思います。
子どもの心の育成の手だてとして、絵本の読み聞かせはおすすめです。お子さんの顔を見ながら、感情をこめて絵本を読んであげてください。お子さんは安心して聞き、考え、感じ、知識を広げていきます。保護者とのこうしたふれあいは、お子さんの心を豊かにしていきます。
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