2008年4月
自立
 忘れ物をしないために

●新年度の目標として
ご入園、ご進級おめでとうございます。新たな一歩を踏み出したことで、お子さんがひとまわり大きく見えるのではないでしょうか。
乳幼児期は、「言葉をしゃべった」「歩いた」「服を一人で着られた」「トイレが一人で行けた」など、お子さんの成長が目に見えます。その中には、あせらないでも成長するにつれて自然と身につくものと、しつけていかないと身につかないものがあります。園や学校などでよく言われる「忘れ物をしないように」ということは、保護者がフォローしながらしつけていくことで実践できるのものです。新年度のはじまり、忘れ物をしないように、親子一緒に心がけていってください。

●円滑な人間関係のために
お子さんが忘れ物をしない大人になるかどうかは、保育園・幼稚園の時の保護者の対応にかかっているといっても過言ではありません。「忘れても園でなんとかしてくれるだろう」という気持ちはありませんか?保護者がこういう気持ちでいると、お子さんは忘れ物をしても平気になってしまいます。忘れ物は、本人が困るだけでなく、まわりにも迷惑をかけてしまいます。大きくなっても「忘れ物が多い人」というレッテルを貼られると信用もなくなります。円滑な人間関係を築く上でも、「忘れ物はしてはいけないという気持ち」をまず持ちましょう。

●忘れ物をしないために
お子さんが忘れ物をしないためには、まず園からのプリントや連絡帳などは必ず目を通し、持っていくものを事前にカレンダーや手帳などひとつにまとめて書き込んでおきましょう。園からのプリントなどは保護者に知らせたいことだけを書いてありますので、きちんと全部読むようにしてください。だからといって、何も言わずに1から10まで保護者が用意して持たせてしまうと、学校へランドセルを忘れて行ってしまうという子どもになりかねません。乳児の間は、もちろん保護者が全部用意しなければいけませんが、3歳くらいからお子さんも用意や準備に参加させていきましょう。「明日は○○だから、○○を持って行こうね」「ハンカチ、ティッシュは忘れないようにね」など、語りかけながら一緒に用意をしていきましょう。小学校に入ってからは「明日は何か持ち物ある?」「忘れ物はない?」などと聞いていくといいでしょう。保護者が「子どもに忘れ物をさせないでおこう」と心がけるだけで、お子さんの意識も変わってきます。幼児期の生活習慣の自立の一貫として、お子さんのためにきちんと身につけさせてあげましょう。

永興小金塚保育園 園長 後藤典生

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