●もうすぐ1年生
4月を目前にして、年長児の子ども達の会話にも、「1年生」や「小学校」そして、「勉強」という言葉が増えてきています。後もう少しで1年生になるという希望を胸に抱き、心ときめかせている子ども達の姿は微笑ましいものです。子どもの成長を見守り続けてこられた保護者の皆さんにとっても、就学というのは大きな節目であるでしょう。
●周囲の言葉に敏感に反応する時期
以前ある子どもが悲しげに「僕、1年生になれないかもしれない」とつぶやきました。どうしてそう思うのか訪ねてみると、母親に「そんな悪い子は小学校には行かれない!」と言われたからだと答えました。就学を目前にして、年長児の頭の中には言葉が敏感に入ってきています。周囲の何気ない一言で、期待したり、不安で押しつぶされそうになってしまうのです。子ども達が大きな一歩を踏み出す大切な時期です。就学(就園も含めて)に向けて子ども達が希望を膨らませ、その日が来るのが待ち遠しくなるように語りかけてあげましょう。
●親子一緒に心を合わせる
保護者から「入学までに、どんなことをすればいいですか?」とよく聞かれますが、今までの保育園生活を通して、友だちと仲良く遊ぶ、人の話に耳を傾ける、学ぶ意欲を持つ…といった基本的なことを学んできたのでしたら問題はありません。学習面は、入学してから段階をふんで指導してくれますので、社会性や協調性、人と関わり合う上でのマナーなどを身につけていれば大丈夫です。その上で保護者にお願いしたいのは、「学校は楽しい所だよ」「たくさんのお友だちや先生がいて、いろんなことをして遊んだり、教えてもらったりできるよ」などと夢を持って話していただくことです、子どもと一緒に入学する気持ちで心を合わせてください。そして、心も体も健康に、希望にあふれて入学式をお迎えください。
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