2008年1月
生活習慣
 早寝早起きで健康に

●生活リズムの乱れは心の乱れに
年末年始のお休み中に遅寝遅起きが習慣となって、生活リズムに乱れが出ていませんか。園がはじまっても寝不足が続いていて目がすっきり覚めていないと、グズグズと機嫌がよくなく、不活発になってしまいます。朝早くから「おはよう」と挨拶し、元気に動き回っているのが、子どもの本来の姿です。

●遅寝遅起きでイライラ状態に
では、なぜ早寝早起きが重要なのでしょうか。生体時計の働きに欠かせないホルモンにメラトニンがあります。メラトニンは1〜5歳が最も分泌量が多いとされ、不足すると早熟や発ガンの可能性が高まるなどと言われています。メラトニンは日中はほとんど分泌されず、夜間に分泌のピークを迎えます。生活リズムが乱れている子どもはメラトニンの分泌が遅くなり、深い睡眠がとれず、すっきりと目覚めることができなくなります。睡眠不足や生活リズムの乱れによって時差ぼけ状態が続き、脳・副交感神経の機能不全が起こり、集中力が減少したり、イライラして落ちつきがなくなったり、よく泣くなどの症状があらわれます。

●早寝早起きが子どもの元気の源
早寝早起きの自律起床ができる子どもは、βエンドルフィンやコルチゾールなどの元気や意欲を出してくれるホルモンの分泌がよくなり、午前中から脳がすっきりとして活動的になり、集中力が続き、学ぶ意欲も出てきます。
昼間できるだけ体を動かし、よく笑い、夜は早い時間に部屋を暗くして睡眠へと誘い、毎朝決まった時間に優しく起こす…。これを根気強く続けていくことで、自律起床が身につき、心も体も元気になっていきます。

せいしん幼児園 園長 城戸信一

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