2007年10月
保育園
 保育園は友だちいっぱい

●小さな子どもを預ける不安
保育園では、生後3カ月からの入園を受け付けているところがあります。よく、「そんな小さい頃から保育園に預けるのはかわいそう」という声を耳にします。また、保育園に預けている保護者の中にも、子どもに対して、少し後ろめたさを感じている方もおられるようです。
入園当初は年齢に関わらず、保護者と離れることに不安を感じ、泣いてしまう子どももいます。しかし、毎日通うことで、新しい環境・人間関係を広げていくことができるのです。お友だちができ、保育士と信頼関係を築き、家庭とは異なる楽しさを味わうことができます。

●たくさんのお友だちに囲まれる幸せ
なにより、子どもの成長に大きな影響を与えるのは、同年齢や異年齢のたくさんの子どもと一緒に過ごすということです。助け合ったり、ライバルになったりして、大人だけの中で生活するのとは違った、目覚ましい成長を見ることができます。また、家庭とは違う遊びや行事、交流事業など、保育園に通わなければ経験できないことがたくさんあり、その中で乳幼児達は我を押さえ、協調する心を養っていきます。少子化により兄弟姉妹の少ない現在、多くの子どもとふれあい、様々な体験ができる保育園に預けることで、子どもの心身の発達によい影響を与えています。

●量より質の親子のふれあい
親子のふれあいは何より大切なものです。しかし、親子の交流に必要なものは時間の長さでしょうか?愛情に必要なものは、時間の長さより内容です。保育園に預けていて、子どもと離れている時間が多いのでしたら、一緒にいられる時間を充実させましょう。乳児期でしたら思いっきりスキンシップをはかり、幼児期の子どもと会話をたくさん交わしましょう。家庭も楽しい、保育園も楽しいが、子どもにとって必要なことです。

大宅保育園 園長 山手重信

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