2007年8月
言葉遣い
 お手本はお母さん

●たくさんの話しかけを
普段何気なく遣っている言葉。皆さんは、どうやって言葉を覚えたのか考えたことがありますか。生まれたての赤ちゃんは、言葉を話せず、理解できません。ですが、お父さん、お母さんなど、まわりの人が笑顔で名前を呼び、話しかけることによって、声とその意味を白紙の頭に刻み込んでいくのです。そして、経験を積み重ねることで、その意味を徐々に理解していきます。
言葉の基礎は3歳までにできあがると言われています。その時期の子どもへの話かけは、体に栄養が必要なのと同じように、言葉の発達には必要なのです。 ゆっくりとした言葉でたくさん話しかけてください。

●美しい日本語を心がけて

こうやって子どもは言葉を覚えていきますので、話しかけられたように話すようになり、特に、長時間一緒に過ごすことが多い、お母さんの言葉をマネすることが多いようです。例えば、子どもを呼ぶ時、「きなさい」「いらっしゃい」「おいで」「こい」などがあります。どの言葉でも意味は同じですが、聞いた人の受け取り方、気持ちは異なります。
最近は、女性でも「美味い」と言うことが一般的になってきたり、つっこみのひとつとして「死ね」なども耳にします。しかし、こういう言葉遣いは乳幼児期に覚えさせたくはないものです。
何事も基本が大切です。 言葉を覚えはじめる乳幼児期のうちは、日本語の美しさ、楽しさが実感できるように、できるだけ丁寧な言葉で、たくさんの語彙を使って話しかけることを心がけて欲しいと思います。

真覚寺保育園 園長 河原善雄

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